激情を秘めたエリート外交官は、最愛妻を啼かせたい~契約結婚なのに溺愛で満たされました~
「個室はふたつ。こっちが俺の書斎で、つきあたりがベッドルーム」

 亮一さんが廊下を歩きながらドアを開けて説明してくれる。

 仕事部屋をのぞいた私は、壁一面に設置された本棚に圧倒された。
 使い勝手のよさそうなパソコンデスクに資料や雑誌が入ったキャビネット。

 仕事ができる亮一さんらしく、きちんと整頓されている。

 そして最後に開いたドアの先はベッドルーム。
 広い洋室に大きなベッドが置いてあるのを見て思わず息をのむ。

 クッションや枕がたくさん並んだ、映画に出てくるようなキングサイズのベッド。

 今日から亮一さんと同じベッドで眠るんだ……。
 そう思うと頭に血が上る。

 ベッドルームの入り口で立ち尽くしていると、私の動揺に気づいた亮一さんがこちらを見下ろした。

「あぁ。俺と一緒に寝るのは抵抗がある?」
「いえ、そういうわけではっ」
「無理しなくていい。人脈を作るために自宅に知人を招待することもあるだろうから、俺たちの仲を疑われないようにベッドルームをひとつにしただけだ。日菜子がいやなら俺はリビングのソファで寝るし、書斎に簡易ベッドを置いても……」
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