激情を秘めたエリート外交官は、最愛妻を啼かせたい~契約結婚なのに溺愛で満たされました~
「あ。もう着いたんですね。送ってくれてありがとうございます」
私がバッグを持とうとすると、「待って」と声をかけられた。
「日菜子がかわいいことを言うから、離れがたくなった」
亮一さんは運転席から身を乗り出す。
長い腕を伸ばし助手席のサイドにあるレバーに触れる。
その瞬間、私の座席の背もたれががくんとうしろに倒れた。
「きゃ!」
背もたれと一緒に倒れた私は驚いて声を漏らす。
亮一さんは倒れた背もたれに右手をついていた。
まるで組み敷かれているような体勢で、距離の近さに頬が熱くなる。
体を起こそうにも、シートベルトをしているせいで身動きがとれなかった。
慌てる私のことを、亮一さんがじっと見つめる。
こちらを見下ろす亮一さんの視線が色っぽくて、緊張と戸惑いでごくりとのどがなった。
「亮一さん……?」
「俺たちは夫婦になった。このくらいのスキンシップは必要だろ?」
そう言われ、なんとか平静をよそおいながらうなずく。
「た、たしかにそうですね。親密な空気を出せるようにならなきゃ、契約結婚をした意味が……。ひゃっ!」
私がバッグを持とうとすると、「待って」と声をかけられた。
「日菜子がかわいいことを言うから、離れがたくなった」
亮一さんは運転席から身を乗り出す。
長い腕を伸ばし助手席のサイドにあるレバーに触れる。
その瞬間、私の座席の背もたれががくんとうしろに倒れた。
「きゃ!」
背もたれと一緒に倒れた私は驚いて声を漏らす。
亮一さんは倒れた背もたれに右手をついていた。
まるで組み敷かれているような体勢で、距離の近さに頬が熱くなる。
体を起こそうにも、シートベルトをしているせいで身動きがとれなかった。
慌てる私のことを、亮一さんがじっと見つめる。
こちらを見下ろす亮一さんの視線が色っぽくて、緊張と戸惑いでごくりとのどがなった。
「亮一さん……?」
「俺たちは夫婦になった。このくらいのスキンシップは必要だろ?」
そう言われ、なんとか平静をよそおいながらうなずく。
「た、たしかにそうですね。親密な空気を出せるようにならなきゃ、契約結婚をした意味が……。ひゃっ!」