夜のオトシモノ





「 はぁ...。 」



頭上から聞こえる深い溜息に
今までの私の言動がフラッシュバックする


なんてことを言ってしまったんだ。
行かないで なんて 私のキャラじゃない



「 俺がお前のこと泣かせてるみてぇだな。 」



泣いてることに気がついてる。
でも、彼のせいで泣いてるわけじゃない



『 ちがッ 』

「 あ?やっと目が合ったな? 」



つか、本当に泣いてんじゃん。なんて笑う
彼とバチッと視線が交わった。

初めてちゃんと見た顔

ナチュラルなセンターパートに綺麗な二重

月明かりに照らされて
顔のパーツがハッキリと見えるのが



「 んだよ 」

『 別に... 』

「 はぁ??? 」



恥ずかしい。





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