1000年後の約束をしよう
「なあ、約束しよう」

潮風が頬を撫でていく。髪がサラリと揺れる。旬の呟いた声に、三人は旬の方を見つめた。

「千年経っても、ここに来てこの景色を見よう。笑い合おう」

旬がそう言うと、「あたしたち、千年後には死んでるよ?」と香穂が突っ込む。だが、すぐに「旬らしい約束だね」と笑い、二人も頷いていた。

互いの親指と小指を絡ませ合い、指切りを交わす。もう不安そうな笑顔ではなかった。それぞれの門出を祝福し、未来への希望を胸に抱いている。

「「「「絶対にまた逢おう!!」」」」

四人の笑顔を、朝焼けが眩しいくらいに照らした。













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