どれだけしても満たされない。
Prologue
これはある吸血鬼と女の子のお話。
あるところに三つ子の兄弟と、1人の女の子がいました。
家も近所で、同い年だった4人は、とても仲がよくいつも一緒にいました。
彼ら3人にとって女の子はお姫さまのような存在であり、好きな子でもありました。
ですが3人は女の子が知らない、気づいていない秘密を持っていました。
太陽を嫌い、朝に眠り、夜に起き出す。
そして、人間の血を求める吸血鬼であること。
けれど3人にとって人間の血は、口にできないほどおいしくないもの。
でもただ1人、お姫さまの血だけは違ったのです。
心が、全身が、満たされていくような甘さ。
何度も求めて、丸ごとほしくなるようなやみつきさ。
今までなんとか人間の血を飲まずに生きてきた彼らにとってお姫さまは、心の底から愛おしく、その血の一滴までもを自分のものにしたい存在。
そんな彼らとお姫さまが再会したとき。
飢えた彼らの吸血衝動は。
そして、お姫さまと結ばれるのは、彼ら3人のうち……?
それとも……。
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心の声が聞こえる女子 × 心の声がうるさい男子
の関係が。
「形勢逆転ってことで、選んでくれる?」
「な、なにを……」
「俺にめちゃくちゃにされるか、
とろとろになるまで甘やかされるか」
「っ、バカ言わないで!」
拒否権は……。
「ないに決まってるだろ」
「反応しないで!」
なぜか逆転してしまったこの関係。
ふたりきりでも、そうでなくても。
「ぜんぶ聞こえてるよ。
腹筋やばいとか、キスするときの俺の色気がどうとか……」
「もっ、もう、やめてーーっ!!」
遥のいじわるがとまりません!!
*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜
心の声が聞こえなくなった彼女
橘 胡桃
×
心の声が聞こえるようになった彼氏
弓削 遥
*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜
「なにか心の中で言ってみて」
「りょーかい」
『……』
ほんっとになにも聞こえない……!!
「まじで形勢逆転だな。
とりあえず、我慢の限界だから口あけて」
「ちょっと黙って!?」
・* ✩ * ・* ✩ * ・*
普段はツンツンしてるのに。
一度深く口づけるだけで。
「もっ……はる、か」
「っ、かわいい」
目をとろんとさせて、甘い声を出すから。
「あー、もう無理」
好きとか愛してるとか。
そんなのぜんぶぐちゃぐちゃになって。
引きずられるままに。
どこまでもどこまでも胡桃に堕ちていく。
「もう、キスだけじゃ足んない」
すべてが、ほしい。
・* ✩ * ・* ✩ * ・*
「桃華、俺。
ずっと桃華のこと、」
「杏、あたしね……」
そしてふたりの関係にも変化が……?
*
2022.8.25発売
『ある日突然、イケメン幼なじみの甘々な心の声が聞こえるようになりました。』原題『むり、とまんない。』の続編になります◎
本編を読まなくても楽しめるとは思いますが、読んでいただいたほうが倍楽しめるかと思います^^
たくさんのリクエストをありがとうございました!
Fin. 2022.11.8
2022.1.31
『第1回「いいね!」キャンペーン』のいいね獲得数トップ5に選んでいただきました!
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「心配させんなよ、まじで」
うるさいな。
分かってるよ、そんなこと。
『あー……弱ってる姿、やばいな』
やばいって、なにが。
『加虐心煽られるっていうか、
とりあえず、かわいすぎんだけど』
「……かわいい?」
「は?」
あ、やばい。
「え、なに……」
「こ、これは、その……」
中学の頃からずっと隠し通してきた秘密を。
「まさか、おまえ……」
*
【俺の心の声、聞こえんの?】
疎遠になっていた幼なじみに
バレちゃいました。
*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜
心の声が聞こえる
橘 胡桃
【Kurumi Tachibana】
×
心の声がうるさい
弓削 遥
【Haruka Yuge】
*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜
『あー、かわい。
こっち向いてくんないかな』
『やば、めちゃくちゃキスしたい。
今日、押し倒してもいいよな』
「だっ、だめに決まってるでしょ!?」
「俺、なんも言ってないけど?」
嫌われていると思っていた幼なじみは
秘密を知ったのをいいことに。
『胡桃にこっち見てほしかったから、わざといじわる言った。ごめんな?』
授業中にも関わらず、
甘い心の声で話しかけてくる。
×××
『はぁ、かわいい。
めちゃくちゃかわいい。もっとキスしたい』
「っ、ふぁ……ん、」
『すき。すきだよ、胡桃。
すっげえかわいい』
意識してない、無意識の声。
私にふれて理性を失った時の彼の声は。
「いっかい、休憩させて……っ」
「まだだーめ。
あと2回は付き合ってもらうから」
頭も、体も。
全身が震えるくらい、あますぎて。
「も、やぁ……っ」
「やだ、じゃなくて、
気持ちいいって言ってみよっか」
‧✧̣̇‧
いじわるな彼の溺愛はとまることをしらない。
\★/Special Thanks\★/
神山ゆり子様
夢乃 凛様
みるくぷりん様
ゆ 様
星川ゆき様
りんりん様
琉璃様
もちもちなこ様
素敵なレビューをありがとうございます!
2021.10.26〜2022.3.6
【続】『もう、キスだけじゃ足んない。』
2022.11.8 完結
2022.8.25 書籍化
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私には彼氏に隠している秘密がある。
それは……。
×××
「も、腰なでるの、やめて……っ」
【人よりも、異常に敏感だということ】
(※身体的に)
⚠︎症状1
全身が火照ってくる
⚠︎症状2
涙が出てくる
⚠︎症状3
震えがとまらない
手がふれるだけでもだめなのに。
初めてキスをした日には。
「っ、ふぁ……っ」
自分が自分じゃないみたいに
みだらになってしまって─────。
×××
一方で。
俺には彼女に秘密にしていることがある。
それは……。
クールぶってる内心で。
【彼女に激重感情を抱えているということ】
(※自覚あり)
「渚っ!」
名前呼んでくれんの、ほんとすき。
かわいすぎだって。まじで発狂レベル。
「一緒に帰っても、いい?」
上目遣い(無自覚)最高。
は、なに?天使かよ。
あー……押し倒したい。
「今日部屋、行ってもいいかな」
これは俺の夢。
毎日出てくる
(出てこない日はない)
てか、部屋?いいに決まってる
(彼女限定、彼女しか許さない)
つーか、毎日来てほしい……。
×××
そんなふたりの1ヶ月後。
満月の夜、彼女の部屋で。
「あ、起きた?」
「なんで……いる、の?」
隣に住む幼なじみ兼彼氏が
「夜這い?しにきた」
今すぐ襲おうとしています。
*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜
特殊体質持ち彼女 × 彼女への愛、激重彼氏
*.゜。:+*.゜。:+*.゜。:+*.゜
クールでいじわるな彼氏に秘密がバレたとき。
「めちゃくちゃ困る。
かわいすぎて、というか、興奮しすぎて」
「だよね……えっ、は?」
×××
照れ屋でツンデレな彼女に秘密がバレたとき。
「っ、なっ!?」
「はずかしい?
これからもっと、はずかしいことするよ」
*.+゚*.+゚*.+゚
私の彼氏は。
俺の彼女は。
*
【ふたりきりなら、全部、ぜんぶ。】
Fin. 2022.8.10
□2023.2.25 ピンクレーベルから書籍化
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