イケメンクラスメイトの推し愛が重い
*
「緊張するね〜」
「緊張してるように聞こえないよ」
あっという間に学園祭、当日。
結城ひなの説得もあり、別の高校の人間である茉美も無事に校内に入ることができ、
今は空き教室でメイクしてるところ。
「あはっ、たしかに!
志歩の隣にいるからか、ちょっと安心してる」
「私も、茉美がいてくれて安心してる」
メイクも、いつも茉美がやってくれてた。
ビジネスパートナーだったはずの茉美と、一緒にいることが落ち着くなんて。
やめてすぐの時の私では、考えられなかった。
……今は、
応援してくれている人がいて
Mi☆Miを“黒歴史”だと思わなくなった。
だから茉美がいてくれることが、心強いよ。