総長さんは慰めたい。(短)


なんだ?と優しく返してくれる総長さんから目が離せない。私、本当にどうしちゃったんだ。


でも、聞いてもいいのかな?一時的に胸が高鳴って、変な熱に翻弄されているだけかもしれないのに。

踏み込みすぎじゃないかな……?だって相手は暴走族だし、きっと私が思ってもみない思考回路を持っているに違いない。



でも、聞きたかった。



私の目の前にいる人が、どういう事を思っているのかを。どういう人なのかを――




「ど、どうしてここまでしてくれるんですか……?私はただの通りすがりの、一般人なのに……」

「……」

「(あ、聞いちゃダメなやつっぽい?)」



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