総長さんは慰めたい。(短)



「(あれが、さっきまで一緒に話していた総長さん!?迫力ありまくり……っ)」




ブルブルと震える体は、少しの恐怖心が混じっていた。怖い――やっぱり総長さんは暴走族なんだ。その現実が、私の体温を5度くらい下げた気がする。

だって、私たちの住む世界が違うって思い知らされた気がして。それが何だか悲しくて……総長さんから目を逸らした。


すると、そんな私を見ていたのか誘拐犯は「はあ、世話の焼ける」と言って、ゆっくりとその身を起こした。そして私の肩をポンと叩いて「世話になったね」とドンドン離れていった。向かう先は、総長さんの所だ。

え、まさか、今から決闘?その体で!?




「まっ……!」




だけど、伸ばした手は誘拐犯を掴むことは出来ず、ひらりとかわされる。そしてボロボロの体のまま、ついに総長さんの目の前に立ってしまった。

先に口を開いたのは、総長さんだ。


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