総長さんは慰めたい。(短)


「てめぇ、自分が何をしたのか分かってんのかよ」

「うん、そうだね。君がそんなに怒るって事は、僕は良い女を攫ったって事だよね?」

「!」




ムキになってあからさまに怒った総長さんを見て、誘拐犯は「ふん、面白くない」と言った。そして、ポケットに入っていたスマホを出す。

「もしもしタクシーですか。はい、今から〇〇に来てください。そして病院まで。はい、はい。ではよろしくー」そう言って、電話を切った。



え、戻るの?病院に?



私だけでなく、総長さんも訳が分からないという顔をしていた。だけど、誘拐犯が「そんなアホ面を見れただけ、病院を抜け出した甲斐があったかな」とニッと笑った。

< 56 / 77 >

この作品をシェア

pagetop