総長さんは慰めたい。(短)
私の「何も分かってない乙女ですよ」というホラ吹きにも、総長さんは顔を赤く染めて真面目に返した。
「お前、高校になってまで知らねーなんて……男とは縁遠い世界で生きてきたんだな」
「遠回しに“モテない”って言ってます?どうせ私はモテないですよ」
フーンと拗ねた態度を取ると、総長さんは思い切って私から離れた。バッとすかさず距離を取られて、自分が凹んだのが分かった。
総長さん、やっぱり私の事なんて、なんも思ってないよね。そりゃそうか、さっき会ったばかりだしね……。
だけど――
フワッ
「え……」
「それ、着ろ。シャツは腰に巻け。Tシャツは上から着ろ」
総長さんは白いシャツと、その下に来ていた黒のTシャツを私に渡した。
有難いけど……あの、でも総長さん上半身が裸なのですが……。