総長さんは慰めたい。(短)
ドキッ
私の胸は、ドンドン高鳴っていくばかり。
「……ズルい」
ふいに、そんな言葉が出た。だって総長さんに、私の心をまるまる持っていかれたようで……。
だけど肝心の総長さんは、私の事をなんとも思ってなさそうで(一応“女の子”とは思ってくれてるみたいだけど )。
「(これは、あれだな)」
バランスの悪い天秤に名前をつけたくなかったけど、これはきっと――片思いっていうんだ。
片思いが、私の総長さんへの思いをグングン加速させている。繋いだ手から、借りた服から……。
すると総長さんが「ズルいって何だよ」と私の方を見ず、前を向いたまま歩きながら答える。