御曹司の溺愛から逃げられません
「皆さま、大変お待たせ致しました。本日は西園寺コーポレーションの新社長就任式にあたりお集まりいただきましてありがとうございます。西園寺瑛太社長をご紹介させていただきます。社長、お願いします」
煌びやかなライトの中舞台袖から現れたのは私の知っている人だった。
「皆さま、西園寺瑛太です。この度西園寺コーポレーションの社長に就任いたしました」
西園寺瑛太?
阿部瑛太でしょう?
見間違いなの? 私は食い入るように彼を見つめるが、私には社長が私の知っている瑛太さんに見えて仕方なかった。
社長の挨拶は続くが私は何も頭に入ってこない。
このバリトンボイスも引き締まった体幹も、彫りの深めな顔も瑛太さんにしか見えない。
拍手が沸き起こり驚いた。
はっと我に返ると隣の立川さんも拍手をしていた。慌てて私も拍手をすると社長はこちらを見て笑った気がした。その笑顔もやはり私の知っている彼の顔に見えて仕方なかった。
企業方針や今後の展望などの説明が続き、ようやくお開きとなった。
私は忘れ物の確認や片付けを手伝うが気もそぞろだ。
煌びやかなライトの中舞台袖から現れたのは私の知っている人だった。
「皆さま、西園寺瑛太です。この度西園寺コーポレーションの社長に就任いたしました」
西園寺瑛太?
阿部瑛太でしょう?
見間違いなの? 私は食い入るように彼を見つめるが、私には社長が私の知っている瑛太さんに見えて仕方なかった。
社長の挨拶は続くが私は何も頭に入ってこない。
このバリトンボイスも引き締まった体幹も、彫りの深めな顔も瑛太さんにしか見えない。
拍手が沸き起こり驚いた。
はっと我に返ると隣の立川さんも拍手をしていた。慌てて私も拍手をすると社長はこちらを見て笑った気がした。その笑顔もやはり私の知っている彼の顔に見えて仕方なかった。
企業方針や今後の展望などの説明が続き、ようやくお開きとなった。
私は忘れ物の確認や片付けを手伝うが気もそぞろだ。