御曹司の溺愛から逃げられません
「この後うちに来て欲しい」
「瑛太さんの部屋?」
「あぁ。一度も呼べなかっただろ。ようやく香澄を連れて行ける」
そう言うと椅子に腰掛けていた私の手を取り、立ちあがらせた。
有無を言わさぬその姿に、私も手を引かれるままついていく。
ホテルの入り口にはタクシーが待機しており、乗り込むと彼は行き先を告げていた。
少しも離されることのない繋がれた手が現実だと実感させてくれる。
20分くらい乗っていただろうか。
何階建てかわからないほど見上げる高さのあるマンションのエントランスにタクシーは止まった。
瑛太さんに促され、降りるとエントランスはライトアップされたガーデンが目に飛び込んできた。木々に照明が当たり、小さな池も見える。自分がどこにいるのかわからなくなるくらい都心にいるとは思えなかった。
「瑛太さんの部屋?」
「あぁ。一度も呼べなかっただろ。ようやく香澄を連れて行ける」
そう言うと椅子に腰掛けていた私の手を取り、立ちあがらせた。
有無を言わさぬその姿に、私も手を引かれるままついていく。
ホテルの入り口にはタクシーが待機しており、乗り込むと彼は行き先を告げていた。
少しも離されることのない繋がれた手が現実だと実感させてくれる。
20分くらい乗っていただろうか。
何階建てかわからないほど見上げる高さのあるマンションのエントランスにタクシーは止まった。
瑛太さんに促され、降りるとエントランスはライトアップされたガーデンが目に飛び込んできた。木々に照明が当たり、小さな池も見える。自分がどこにいるのかわからなくなるくらい都心にいるとは思えなかった。