目の前の幸せから逃げないで
6

光毅は ほとんど 私の部屋で 暮らすようになっていた。

自分のアパートに 必要な物を 取に帰って。

私の部屋には 光毅の物が 増えていく。

私は 光毅との生活に 幸せを 感じ始めていた。


毎朝、二人で歩いて 事務所に行く。

一緒に 仕事をする。

帰りは 途中で 食材を選ぶ。

光毅の為に 料理をすることが、

私は 張り合いに なっていた。


光毅は どんどん熱心に 仕事をしてくれる。

私が 困っていないか いつも気を 配って。

細かいことも 丁寧に 修正してくれる。


家でも 職場でも ずっと一緒で。

それなのに お互いに 飽きることなんて なくて。


私に対する 光毅の 優しさや思いやりは、

どんどん 強くなっていた。


私も 光毅の 素直さや若さが 

愛おしくて たまらなくなっていく。


光毅のために 何かをすることは 幸せで。

それを喜ぶ 光毅を見ることで もっと 幸せを感じた。


家で過ごすことが 好きな私達は

休日も 部屋で ゆったりと 過ごした。


一緒に 部屋を 整えたり。

光毅が 料理を 手伝ってくれたり。

光毅も 私と一緒の時間を 楽しんでいた。








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