Better late than never〜失った恋だけど、もう一度あなたに恋してもいいですか?〜
「あなたにそんな考えを抱かせてしまったのは、きっと全部私のせいですね……」
抱きしめられることが、こんなにも温かくて心地良いものだとは知らなかった──うっとりと目を伏せて耳を済ませると、誠吾の心臓の音が響き、芹香をさらに深い安心感で包み込んだ。
「あなたの中に入る前に、お話ししておきたいことがあるんですが、少しお時間をいただいてもいいですか?」
「話し……ですか?」
「大丈夫。あなたを不安にさせるものではないと約束します」
渋々ではあるが、芹香が小さく頷いたので、誠吾はゆっくりと口を開いた。
「あの誘拐事件の後、私は事件が解決していなかったことが原因で、疑心暗鬼になっていたんです。子供の頃から知っているあなたからの告白を信じる気にはなれなかったのもそのせいです。あなたのような若い子は気持ちがすぐに変化する。私みたいな年上の男に抱くのは憧れだけで、一度触れてみたら違うと感じるに決まってると勝手に思って、あなたの気持ちを否定してしまった……」
「そ、そんなことないです! 私はずっとあなたが好きだった……。今でも明智さん以外の人なんて目に入らないくらい、あなたのことが大好きなんです……」
芹香は思いの丈を伝えるように、誠吾の顔を両手で挟み、真っ直ぐに彼を見つめた。
「あの日以降、芹香さんの態度が冷たくなりましたよね」
「それは……あなたを諦めようとして……」
「えぇ、わかっています。でもその時になって、私は自分がしでかした過ちの大きさに気付いた。あなたからの愛情がどれほど心地よく安心出来るものだったかを、失ってようやくわかったんです。それに……会うたびにキレイになっていくあなたを見ていると……気が気じゃなくなるんだ」
芹香は涙を堪えきれず、とうとう泣き出してしまう。そんな芹香の体を、誠吾が力強く抱きしめた。
肌と肌が触れ合う温もりに、涙が出そうなほどの喜びを感じる。ようやく手が届いた彼を離したくはなかった。
抱きしめられることが、こんなにも温かくて心地良いものだとは知らなかった──うっとりと目を伏せて耳を済ませると、誠吾の心臓の音が響き、芹香をさらに深い安心感で包み込んだ。
「あなたの中に入る前に、お話ししておきたいことがあるんですが、少しお時間をいただいてもいいですか?」
「話し……ですか?」
「大丈夫。あなたを不安にさせるものではないと約束します」
渋々ではあるが、芹香が小さく頷いたので、誠吾はゆっくりと口を開いた。
「あの誘拐事件の後、私は事件が解決していなかったことが原因で、疑心暗鬼になっていたんです。子供の頃から知っているあなたからの告白を信じる気にはなれなかったのもそのせいです。あなたのような若い子は気持ちがすぐに変化する。私みたいな年上の男に抱くのは憧れだけで、一度触れてみたら違うと感じるに決まってると勝手に思って、あなたの気持ちを否定してしまった……」
「そ、そんなことないです! 私はずっとあなたが好きだった……。今でも明智さん以外の人なんて目に入らないくらい、あなたのことが大好きなんです……」
芹香は思いの丈を伝えるように、誠吾の顔を両手で挟み、真っ直ぐに彼を見つめた。
「あの日以降、芹香さんの態度が冷たくなりましたよね」
「それは……あなたを諦めようとして……」
「えぇ、わかっています。でもその時になって、私は自分がしでかした過ちの大きさに気付いた。あなたからの愛情がどれほど心地よく安心出来るものだったかを、失ってようやくわかったんです。それに……会うたびにキレイになっていくあなたを見ていると……気が気じゃなくなるんだ」
芹香は涙を堪えきれず、とうとう泣き出してしまう。そんな芹香の体を、誠吾が力強く抱きしめた。
肌と肌が触れ合う温もりに、涙が出そうなほどの喜びを感じる。ようやく手が届いた彼を離したくはなかった。