Better late than never〜失った恋だけど、もう一度あなたに恋してもいいですか?〜
「さすが芹香さんだ。よく気がつきますね」
「からかわないでください。誰でも気づくはずですから……」
「実は……秀之があなたの机の下のコンセントに、盗聴器が仕掛けられていたことに気付いたんです」
「……盗聴器……ですか?」
兄はあの事件以降、警戒心が人一倍強くなった。家も社内も定期的に見て回っている姿をよく見かける。だから盗聴器を見つけたとしても何ら不思議はなかった。
「えぇ、しかも一度ではなく何度もです。彼はとてつもなく心配症ですからね、定期的にあなたの身の回りをチェックしていたんですよ」
「つまり……昨夜のパーティーは、本当は明智さんが私のボディーガードのようなものだったんですね」
「そうなります。失敗してあなたを危険に晒してしまいましたが……」
彼は遠くにいる誰かを睨みつけるように目を細めた。それはまるで犯人を知っているかのように見えた。
「もしかして……明智さんは犯人の目星がついているんですか?」
芹香の言葉を聞いた誠吾は、視線を揺らしながら口を閉ざした。それは今の言葉を肯定しているようにも受け取れる。
「……誰なんですか? 教えてください」
「ダメです。これ以上知ってしまったら、あなたに危険が及ぶ可能性があるんです。そんなことは絶対にさせません」
「何言ってるんですか。もう既に襲われているじゃないですか。それなら身を守るためにも真実を知る必要があると思います」
それは芹香の強い意志だった。もう除け者にはされたくない。私だって同じことを共有したいと思った。
それに昨日は誠吾が来てくれたとはいえ、自分自身も必死に抵抗した。非力でも戦う力がないわけではないと証明したつもりだら、
芹香の決意を感じ取ったのか、誠吾はため息をついてから心配そうに彼女の頬に手を添える。触れ合う肌の温もりから彼からの愛情を感じ、芹香の胸が徐々に熱くなっていく。そして誠吾の手に自分の手を重ねると、更に温もりを強く感じられた。
「……明智さんがその結果に至るまで、きっと多くの調査をしてきたはずでしょう? 私は明智さんを信じていますから……」
芹香の決意を聞いた誠吾は、しばらく黙ったまま考え込む。それから顔を上げると、口を開く。
「副社長です」
芹香は驚きのあまり目を見開き、そして唇を噛んだ。
「からかわないでください。誰でも気づくはずですから……」
「実は……秀之があなたの机の下のコンセントに、盗聴器が仕掛けられていたことに気付いたんです」
「……盗聴器……ですか?」
兄はあの事件以降、警戒心が人一倍強くなった。家も社内も定期的に見て回っている姿をよく見かける。だから盗聴器を見つけたとしても何ら不思議はなかった。
「えぇ、しかも一度ではなく何度もです。彼はとてつもなく心配症ですからね、定期的にあなたの身の回りをチェックしていたんですよ」
「つまり……昨夜のパーティーは、本当は明智さんが私のボディーガードのようなものだったんですね」
「そうなります。失敗してあなたを危険に晒してしまいましたが……」
彼は遠くにいる誰かを睨みつけるように目を細めた。それはまるで犯人を知っているかのように見えた。
「もしかして……明智さんは犯人の目星がついているんですか?」
芹香の言葉を聞いた誠吾は、視線を揺らしながら口を閉ざした。それは今の言葉を肯定しているようにも受け取れる。
「……誰なんですか? 教えてください」
「ダメです。これ以上知ってしまったら、あなたに危険が及ぶ可能性があるんです。そんなことは絶対にさせません」
「何言ってるんですか。もう既に襲われているじゃないですか。それなら身を守るためにも真実を知る必要があると思います」
それは芹香の強い意志だった。もう除け者にはされたくない。私だって同じことを共有したいと思った。
それに昨日は誠吾が来てくれたとはいえ、自分自身も必死に抵抗した。非力でも戦う力がないわけではないと証明したつもりだら、
芹香の決意を感じ取ったのか、誠吾はため息をついてから心配そうに彼女の頬に手を添える。触れ合う肌の温もりから彼からの愛情を感じ、芹香の胸が徐々に熱くなっていく。そして誠吾の手に自分の手を重ねると、更に温もりを強く感じられた。
「……明智さんがその結果に至るまで、きっと多くの調査をしてきたはずでしょう? 私は明智さんを信じていますから……」
芹香の決意を聞いた誠吾は、しばらく黙ったまま考え込む。それから顔を上げると、口を開く。
「副社長です」
芹香は驚きのあまり目を見開き、そして唇を噛んだ。