Better late than never〜失った恋だけど、もう一度あなたに恋してもいいですか?〜
シートベルトを締めている間に車が勢いよく走り出し、芹香は思わず目を瞬いて誠吾を見た。
いつもの笑顔は見えず、少し怒っているようにも感じられる。
「あの……大丈夫ですか?」
芹香の声でハッと我に返ったのか、赤信号で止まったところで、誠吾は大きく息を吐いた。
「大丈夫です。急発進してしまってすみません……」
「そんな! というか、助けてくださってありがとうございました」
「いえ、もう少し到着が早ければ、彼が芹香さんに話しかけることはなかったのに──」
「十分早かったですよ。それに……付き合ってるって言ってもらえて嬉しかったです。明智さんの彼女なんだっていう実感が湧いてきました」
芹香が嬉しそうに微笑んだので、ようやく誠吾の顔にも笑顔が戻ってきた。
「あなたっていう人は……。私が今も警察の人間なら、今の態度は褒められたものではないのですが……あなたが喜んでくれたから良しとします」
車が再び動き始めたが、先ほどとは違って誠吾の表情が柔らかくなり、芹香も太一と顔を合わせたことで感じた緊張が和らいだような気がした。
「さっき彼と話して、なんとなくですけど、太一くんが私を監視しているような印象を受けました。というか、どうして私と明智さんが昨日のパーティーで一緒にいなくなったことを知っているんでしょうか……」
「確かにそうですね。私たちは別々に会場を出たはずですから」
二人の間に沈黙が流れ、太一がやはり誘拐に関わっていたのだという考えがさらに強まる。
その時、車が芹香の自宅前に停まり、あっという間に別れの時間となってしまう。寂しさで胸がいっぱいになった芹香は、つい自分から彼の手を握った。
「こんな時に不謹慎かもしれませんが……もっと明智さんと一緒にいたいです……」
「それは私も一緒ですよ……もし許されるのならば、このまま家に連れ帰って、昨夜の続きをと思っているくらいですから」
「……私も……付き合い始めたばかりなのにそんなことを思うのって、おかしくないですか……?」
「私たちはずっと前から知り合いで、互いに好意を抱いていたけれど、一方通行だと思って思いを口に出せなかった──でもようやく想いが通じ合ったんです。これからは我慢しなくてもいいんです」
「芹香さんを心の底から愛してます」
「私も世界で一番、明智さんが大好き……」
「今度一緒にデートしましょう。そしてその後、芹香さんの服は私が脱がします」
「えっ⁉︎」
「昨夜は芹香さんが自分で脱いでしまいましたからね。次は私にやらせてくださいね」
「……是非」
二人の唇が触れ合い、今の想いを伝え合うかのように、互いを貪るようなキスを繰り返す。芹香がとろんとした瞳で誠吾を見つめると、彼は満足げに微笑んだ。
芹香の頬に手を触れてから、彼女の額に唇を押し当てる。
「くれぐれも気をつけて」
誠吾の言葉に頷くと、芹香は車から降り、自宅への門を開けて中に入った。
いつもの笑顔は見えず、少し怒っているようにも感じられる。
「あの……大丈夫ですか?」
芹香の声でハッと我に返ったのか、赤信号で止まったところで、誠吾は大きく息を吐いた。
「大丈夫です。急発進してしまってすみません……」
「そんな! というか、助けてくださってありがとうございました」
「いえ、もう少し到着が早ければ、彼が芹香さんに話しかけることはなかったのに──」
「十分早かったですよ。それに……付き合ってるって言ってもらえて嬉しかったです。明智さんの彼女なんだっていう実感が湧いてきました」
芹香が嬉しそうに微笑んだので、ようやく誠吾の顔にも笑顔が戻ってきた。
「あなたっていう人は……。私が今も警察の人間なら、今の態度は褒められたものではないのですが……あなたが喜んでくれたから良しとします」
車が再び動き始めたが、先ほどとは違って誠吾の表情が柔らかくなり、芹香も太一と顔を合わせたことで感じた緊張が和らいだような気がした。
「さっき彼と話して、なんとなくですけど、太一くんが私を監視しているような印象を受けました。というか、どうして私と明智さんが昨日のパーティーで一緒にいなくなったことを知っているんでしょうか……」
「確かにそうですね。私たちは別々に会場を出たはずですから」
二人の間に沈黙が流れ、太一がやはり誘拐に関わっていたのだという考えがさらに強まる。
その時、車が芹香の自宅前に停まり、あっという間に別れの時間となってしまう。寂しさで胸がいっぱいになった芹香は、つい自分から彼の手を握った。
「こんな時に不謹慎かもしれませんが……もっと明智さんと一緒にいたいです……」
「それは私も一緒ですよ……もし許されるのならば、このまま家に連れ帰って、昨夜の続きをと思っているくらいですから」
「……私も……付き合い始めたばかりなのにそんなことを思うのって、おかしくないですか……?」
「私たちはずっと前から知り合いで、互いに好意を抱いていたけれど、一方通行だと思って思いを口に出せなかった──でもようやく想いが通じ合ったんです。これからは我慢しなくてもいいんです」
「芹香さんを心の底から愛してます」
「私も世界で一番、明智さんが大好き……」
「今度一緒にデートしましょう。そしてその後、芹香さんの服は私が脱がします」
「えっ⁉︎」
「昨夜は芹香さんが自分で脱いでしまいましたからね。次は私にやらせてくださいね」
「……是非」
二人の唇が触れ合い、今の想いを伝え合うかのように、互いを貪るようなキスを繰り返す。芹香がとろんとした瞳で誠吾を見つめると、彼は満足げに微笑んだ。
芹香の頬に手を触れてから、彼女の額に唇を押し当てる。
「くれぐれも気をつけて」
誠吾の言葉に頷くと、芹香は車から降り、自宅への門を開けて中に入った。