僕の特技は秘密です
「旺介、就職どうするんだ?ウチの会社くるか?」
普段、何も言わないが、父さんなりに気にしていると母さんが言っていた。
「やりたい事が見つからなくて…。」
「そうか…。」
と言って暫く黙った後、
「いつでも父さんを頼って良いからな。」
と言ってくれた。
「ありがとう。」
素直にお礼を言う。
「パパ、旺ちゃんは今恋の病なの。雅にもわかるわぁー。とても辛いのよ。」
「みっ…雅!パパ以外に好きな男がいたのか!?誰だ?パパの知ってる子か!?」
父さんは雅の発言に取り乱す。
ついさっきまで父親オーラを僕にむけていたのにこの姿を見れば残念過ぎて仕方がない。
「内緒よ!」
と言って雅は母さんの方に言ってしまった。
だいぶ騒がしくなったので部屋に戻ろうとソファから立ち上がると、父さんに呼び止められ、
「…父さんは恋愛相談も大丈夫だぞ。」
と小さな声で言われた。
僕が幼い頃、浮気を疑われ妻に家出されていた父親に恋愛相談か…。少し頼りない気がしたが気持ちが嬉しかった。
普段、何も言わないが、父さんなりに気にしていると母さんが言っていた。
「やりたい事が見つからなくて…。」
「そうか…。」
と言って暫く黙った後、
「いつでも父さんを頼って良いからな。」
と言ってくれた。
「ありがとう。」
素直にお礼を言う。
「パパ、旺ちゃんは今恋の病なの。雅にもわかるわぁー。とても辛いのよ。」
「みっ…雅!パパ以外に好きな男がいたのか!?誰だ?パパの知ってる子か!?」
父さんは雅の発言に取り乱す。
ついさっきまで父親オーラを僕にむけていたのにこの姿を見れば残念過ぎて仕方がない。
「内緒よ!」
と言って雅は母さんの方に言ってしまった。
だいぶ騒がしくなったので部屋に戻ろうとソファから立ち上がると、父さんに呼び止められ、
「…父さんは恋愛相談も大丈夫だぞ。」
と小さな声で言われた。
僕が幼い頃、浮気を疑われ妻に家出されていた父親に恋愛相談か…。少し頼りない気がしたが気持ちが嬉しかった。