ゲームクリエーターはゲームも恋もクリアする
男性は一通り拾うと、自分の肩に掛け、
僕の手を掴んで立ってくださいといわんばかりに、
若葉に手を差し伸べた。

「立てますか?とりあえず駅長室に行きましょう。」

と、言ってくれた。若葉は、男性の手を借り、ゆっくりと立ち上がった。

「・・・ありがとうございます。」

そこへ、駅員が走ってきた。

「どうされましたか?」

「彼女が後ろから走ってきた人とぶつかって、怪我を。」

駅員は若葉の足の怪我を見てから、

「ああ、本当ですね。駅長室で手当てしましょう。詳しくお話しを聞きたいので、ええっとあなたはお連れの方ですか?」

と言った。

「いえ、違いますが、彼女がぶつかられた瞬間を見てました。」

駅員は、

「それは助かります。では、ご一緒に駅長室までお願いします。」

と言って、二人を駅長室に案内した。
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