ゲームクリエーターはゲームも恋もクリアする
若葉は実家に帰ると、部屋に駆け込み、スルスルと帯をほどき、着物を脱ぎ始めた。
すると、母と姉が、若葉の帰宅を聞きつけ、部屋にやってきた。
姉の第一声は、

「若葉!どうだった?」

と、心配した様子で聞いて来た。

「どうもなにもちゃんと断ってきたわよ。」

と、若葉が答えると、

「そう。よかったわ。ちゃんと断れたのね。」

と、和葉は胸をなでおろした。

「でも、帰り際に、気が変わったら来週また来るように言われたわ。
気が変わることなんてないのにね。」

と若葉はそう言いながら、肌襦袢のままベッドに寝そべった。

「ちょっと、もっと詳しく聞きたいんだけど・・・。」

と、和葉が詰め寄ると、

「夜に話すわ。とにかく疲れたから、ちょっと休ませて。」

と若葉は言った。
本当に疲れ切った若葉の声を聞いて、母と姉の二人は部屋を出た。
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