愛しい君へ

実家

直史の両親が空港迄迎えに来ていた。
ゲートから出てきた直史と将史
「マーちゃん!直史!ここだよ。」
と母さんが将史を抱き上げる。
「わぁ、お兄ちゃんになって前より重たくなったね」

「バアバ」
という、将史に頬ずりする母さん。

「父さん、母さん迎えに来てくれてありがとう。」

「うん。荷物は?これだけか?」

「うん。明日の夕方に将史の衣類とかオモチャが届くわ」

「そうか。じゃあ母さん、マー君行くぞ!」

「ハーイ」と元気に返事をした、将史。

駐車場まで直史が将史を抱っこして向かう。

「パパ。ブーブいっぱい」

「そうだなぁ。将史は偉い!よく出来ました」
直史が高い高いをするとキャッキャっと笑い出す。

「こんなに可愛い我が子を手放すなんて…私、信じられないんだよねぇ〜」

「母さん。うちに帰ってから直史の話しを聞こう」

「うん…」
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