愛しい君へ
「直史、その不倫相手とは再婚する気はないのか?」

「うん…
彼女は本当に性格も良いし可愛い子なんだけど、妹みたいな感じで《妻》や《嫁》って感じではない子かなぁ…
それに今月いっぱいで病院を辞めて彼女の地元の病院に勤務するのも決まったらしいし。」

「直史は今の病院にまだ勤めるのかい?」

「うん。本当にあと少しで専門医の後期研修終了試験があるんだ。それに合格しないと一人前の医者にはなれないんだわ」

「……」と父さんは考えている様子だった。

「じゃあ直史、マーちゃんはここに置いていくんだね」

「ああ。父さん、母さんその試験に合格して1年後くらいにはコッチに戻って働くからそれまで将史を頼みたいんだ。本当にすみませんがお願いします」と言って直史は両親に頭を下げた。

「わかった。マー君を預かるが必ず月に1度は子供に会いに来い。お前も一人前になったらここでオレと母さんと同居しろ!それが条件だ、」

「はい。ありがとうございます。
将史の事、宜しくお願いします」
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