恋の♡魔法のチョコレート

Magic8.幼かった恋心

「琴ちゃん先生キレイだったね~!」

「………。」

「いつも白い服来てるじゃん?でも今日の白い服は一段と似合ってた!」

「……。」

「あたりまえか!あれ白衣だもんね、今日のはウエディングドレスだし!」

「…。」

やっば、もう会話が思い付かない。

何話したらいい?

でもここで全然違う話するのもあれだし…

琴ちゃん先生の結婚式が終わった帰り道、いつもはスタスタ行っちゃう小鳩なのに今日はゆっくり私の隣を歩いていた。

まだ気分は高揚してるのに、黙ったままの小鳩を横目に必死に心を落ち着かせていた。

変にテンション上げてるのもおかしいよね?

でも結婚式だからいいのかな?

でも小鳩のこと考えたら…

え、どっち!?どうなの!?

「…柳澤さん、どこか寄っていきませんか?」

小鳩の静かな誘いにうんと頷いた。

どこがいいですか?って聞かれて、どこでもいいよって答えたら、じゃあそこのカフェにしましょうって。

すぐ目についた道沿いにあったこじんまりしたカフェに入った。

中は数人お客さんがいて、カウンター席やテーブルが数個、一番奥のテーブル席に向き合って座った。

そんな騒がしいわけじゃないけど、口々に話す声が聞こえて、さらに軽快なリズムの音楽が流れてる。

おかげでさっきよりはしんっとした空気にならなくて済んだけど。

慣れない格好で小鳩と2人、初めてくるカフェでこう向き合ってるのもなんかこう…

「柳澤さん何か食べますか?」

「えっ、私っ…は飲み物だけにする!」

「いいんですか?甘いものいっぱいありますよ」

見せてくれたメニューには写真付きでおいしそうなスイーツがたくさん載っていた。

どれも手作りっぽくてめっちゃそそる。

「…じゃあガトーショコラで。あとミルクティー」
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