恋の♡魔法のチョコレート
「みかんまだあるからいっぱい食べてね!」
「わーい、ありがとう!」
ビニール袋から取り出していくつか分けてくれた。
傷ありって言う通りちょこちょこ傷はあるけど剥いたらすごくキレイなオレンジ色だったもんなぁ、味が良ければ見た目は気にしないし。
「ゆいぴーもどうぞ!」
「…ありがとうございます」
素直にみかんを受け取った小鳩がじっとそのみかんを見つめていた。
じーっと数秒見つめて、ぼそっと呟いた。
「これだけ甘いならビターチョコのが合いそうですよね」
そこからの小鳩の手際の良さはもはや知っての通り、丁寧にみかんを剥いて一粒ずつ白い筋までキレイに取っていく。
お皿に整列させたら今度はカカオの多そうなブラックチョコレートを湯煎で溶かし始めた。
そらぴょんのおばあちゃんがみかんのプロなら小鳩はチョコレートのプロ、一瞬でこんなおいしそうなチョコレートができちゃうんだから。
まるで小鳩は魔法が使えるみたいに。
「できました」
小さな粒に半分だけチョコレートがかかって、ツヤツヤと輝いてる。
「すごい!おいしそう!」
「すげぇーーーー!」
「これ…食べていいの?」
「いいですよ」
ドキドキしながら手を伸ばした。
なんでドキドキしてたのかな?
それはよくわからないんだけど。
「い、いただきます」
口の中で広がるビターな香り、最初は少し苦くて、だけど噛んだ瞬間みずみずしくて甘いみかんの果汁が…
「おいしい~~~~~~!」
めっちゃ合うっ!!!
「すげぇ、めっちゃうまっ!」
「ねっ、よりみかんの甘さ引き立ってる感じするよね!」
「うん、これはすげぇ!」
「そらぴょんすげぇしか言ってない!」
さっきのチョコレートフォンデュとは全く違う味がした。チョコレートが変わるだけでこんなに変わるんだ。
「小鳩、これすっごいおいしい…!」
パッと小鳩を見た、だけだったんだけど。
口元がいつもと違って、優しかった。
たぶん笑ってた。
こないだとは、カカオからチョコレートを作ってたあの時とはまた違う微笑み。
そんな顔…、できるんだ。
急に瞳を逸らしたくなった。
「わーい、ありがとう!」
ビニール袋から取り出していくつか分けてくれた。
傷ありって言う通りちょこちょこ傷はあるけど剥いたらすごくキレイなオレンジ色だったもんなぁ、味が良ければ見た目は気にしないし。
「ゆいぴーもどうぞ!」
「…ありがとうございます」
素直にみかんを受け取った小鳩がじっとそのみかんを見つめていた。
じーっと数秒見つめて、ぼそっと呟いた。
「これだけ甘いならビターチョコのが合いそうですよね」
そこからの小鳩の手際の良さはもはや知っての通り、丁寧にみかんを剥いて一粒ずつ白い筋までキレイに取っていく。
お皿に整列させたら今度はカカオの多そうなブラックチョコレートを湯煎で溶かし始めた。
そらぴょんのおばあちゃんがみかんのプロなら小鳩はチョコレートのプロ、一瞬でこんなおいしそうなチョコレートができちゃうんだから。
まるで小鳩は魔法が使えるみたいに。
「できました」
小さな粒に半分だけチョコレートがかかって、ツヤツヤと輝いてる。
「すごい!おいしそう!」
「すげぇーーーー!」
「これ…食べていいの?」
「いいですよ」
ドキドキしながら手を伸ばした。
なんでドキドキしてたのかな?
それはよくわからないんだけど。
「い、いただきます」
口の中で広がるビターな香り、最初は少し苦くて、だけど噛んだ瞬間みずみずしくて甘いみかんの果汁が…
「おいしい~~~~~~!」
めっちゃ合うっ!!!
「すげぇ、めっちゃうまっ!」
「ねっ、よりみかんの甘さ引き立ってる感じするよね!」
「うん、これはすげぇ!」
「そらぴょんすげぇしか言ってない!」
さっきのチョコレートフォンデュとは全く違う味がした。チョコレートが変わるだけでこんなに変わるんだ。
「小鳩、これすっごいおいしい…!」
パッと小鳩を見た、だけだったんだけど。
口元がいつもと違って、優しかった。
たぶん笑ってた。
こないだとは、カカオからチョコレートを作ってたあの時とはまた違う微笑み。
そんな顔…、できるんだ。
急に瞳を逸らしたくなった。