愛されることに 慣れていなくて
園のホールに盛大な拍手が湧き起こる。

今年も無事、発表会を終えた。

皆先生たちの手作り金メダルを首にぶら下げ、親御さんと共に「せんせーさよ〜なら〜」と帰って行く。

子供たちの清々しい顔がとても誇らしい。


マンションの玄関扉を開けると、隼人さんが笑顔で迎えてくれた。

「おかえり、お疲れさま」

「ただいま帰りました」

「発表会、どうだった?」

「無事終わりました。みんな上手でした」

「そうか、よかったな」

私は微笑んだ。

「菜々子、コーヒー飲むか?淹れてやる」

「はい、いただきます」

一旦部屋に戻った後、部屋のドアを開けると、リビングにはコーヒーの香りが立ち込めていた。

隼人さんがキッチンに立ち、コーヒーを淹れてくれている。
イケメンマスターみたいでかっこいい。

「菜々子、ソファーに座ってろ」

「はい」

隼人さんはすぐにコーヒを持って来てくれた。
そっと口に運ぶ。
冷えた身体が段々暖かくなっていく。
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