愛されることに 慣れていなくて
とても近くに感じていた彼の存在が、とてつもなく遠い存在だったことを思い知らされた。

彼と身体を重ねた時から、彼との未来を想像して胸を躍らせていた。
けれど、考えてみれば、ずっとここに居ろ、傍に居ろとは言われたものの、プロポーズされたわけではない。

許嫁がいれば、プロポーズなどできる筈がないよな……

彼が私を抱いている時、しっかりと避妊をしていたし、そうだよな、子供ができたらまずいよな……

彼の優しさに甘えていた自分に呆れてしまった。

それに、警察沙汰ってなんだろう。同棲していたのは真太郎だけど、私は警察に連絡してないし…

もしかして、隼人さん?あの時、警察に連絡するようなそぶりも見せてたし、真太郎が来たと言った時の驚いた表情も、なんでだ!って感じの表情だったし……

いずれにしても、私の知らないところで、いろんなことが起こっているんだな…

何も知らずに、呑気に過ごしていたんだな…

何も知らないって怖いな…

知らない間に、私はひとりぼっちになっていくところだったのかも知れないな…


愛されることに慣れていなかったのに、今は愛されることに慣れてしまって、孤独を忘れていた。

全く怖くなかった孤独なのに、今はとても怖い。

怖くて怖くてたまらない……

捨てられて孤独になるのは辛いな…

どうすればいいんだろう…

幸せだって感じていたことを、自ら放棄すれば、恐怖から解放されるのかもしれない…
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