愛されることに 慣れていなくて
「菜々子?」

彼の声が聞こえる。

「菜々子、どうしたんだ?電気もつけないで」

私の目の前にしゃがみ込む。

「隼人さん」

「ん?」

「ごめんなさい」

何故だろう。自然に口からこぼれでた。

「何故謝るんだ?」

「ごめんなさい」

「菜々子?」

「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」

彼は私を抱きしめた。

「どうしたんだ」と私の髪を優しく撫でる。

「私をここから追い出してください」

「え?」

「お願いですから、私を追い出して」

「何を言っているんだ?」

「追い出してください、追い出して、追い出して」

「何があったんだ、菜々子、頼む話してくれ」

どうしよう、涙が止まらない……


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