愛されることに 慣れていなくて
翌日、月曜。

いつも通り、食事の準備をする彼女がキッチンに立っている。

「おはよう」と声をかけると「おはようございます」と感情のない返事が返ってきた。

また俺の分だけ。

「菜々子、何か食べないと身体がもたないだろ」

「私のことは気にしないでください」

「菜々子そんなわけには」

俺の言葉を最後まで聞かないまま、また自室に戻る。

俺が食事を終えると、まもなく部屋から出て来てキッチンを片付け始めた。

「菜々子」

「……」

「おい、菜々子」

「隼人さん、気をつけていってらっしゃい。私ももう行きます」

普段通りの仕事に向かう格好で「行ってきます」とだけ発して出て行った。


俺は駐車場で待っているであろう早水さんに電話をかけ、彼女の行動を注視するように頼んだ。

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