愛されることに 慣れていなくて
「どう違うんですか?」

「俺は、君が心配だった。女に手をあげるような奴だ。あんな風に追っ払われて、後々何をしてくるかわからないだろ。だから調べた」

それから彼は、真太郎の過去と今を教えてくれた。
料理人だったなんて、だから料理が上手だっんだな。

「真太郎はきっと幸せなんですね。だからあんなに素直だったんだ」

「菜々子」

「はい」

「頼むから、俺以外の男を下の名前で呼ぶのはやめてくれ。呼び捨てなど論外だ。嫉妬で狂いそうになる」

「隼人さん」

「菜々子、俺がどれだけ君のことを愛しているかわかるか?君が俺のことを好きになったって言ってくれた時、俺がどんなに嬉しかったかわかるか?」

「私、貴方のこと、愛してもいいんですか?」

「当たり前だろ」

「嫉妬するほど愛してほしいくらいだ」

私はクスッと笑ってしまった。

「やっと戻って来てくれたな」

「え?」

「おかえり、菜々子」

「ただいま、隼人さん」

彼は抱きしめてくれた。とても優しくて温かい。

「そういえば、風間さん親子が見舞いに来てくれたぞ。菜々子は本当にいい先生なんだな。桃ちゃんが菜々子先生大好きって言うもんだから、俺も負けじと大好きだって言っといた」

「え⁉︎」

「嘘だと思ってるだろう。ホントだからな」

本当か嘘かはわからないけれど、桃ちゃんと話す彼を想像したら、心の中がじわりと温かくなってきた。

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