愛されることに 慣れていなくて
フロントで受付を済ませ振り返ると、彼女が階段へ向かって駆け出していた。彼女の視線の先には子供がいた。階段の中段ほどに一人でいる。俺の足は自然に彼女を追っていた。

落ちる!子供が立ち上がり身体がフラフラと揺れる。
とその時、菜々子がその子を受け止めた。けれど、彼女も足を踏み外してしまった。このままでは二人とも落ちてしまう。

頼む間に合ってくれ!


「坊ちゃん!」

同時に早水さんの声が聞こえた。

俺は夢中で階段を駆け上がった。





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