愛されることに 慣れていなくて
「やめなさい!隼人くん」

「なんでだよ!なんで今更あんなこと言いに来るんだよ!ふざけんなっ!」

「落ち着きなさい」

隼人さんは、苛立ちを隠せないようだった。

「落ち着いてなんかいられないよ!母さんをあんな目に合わせて、幼馴染の花さんの前によく出て来れるよな!どんな神経してんだよ!菜々子にもふざけたこと吹き込んどいて何なんだよ!」

「違うのよ」

「何が違うんだよ」

「隼人くん、椿は康介さんに愛されていたのよ。椿も康介さんのことを愛していた」

「そんなわけないだろ」

花さんはかぶりを振り「そこに座って待ってなさい」隼人さんを窘めた。


奥へ入っていった花さんが封筒を手にして戻って来た。
そしてその封筒を、そっと隼人さんの前に置く。

「何、これ」

「椿の想いよ」

彼はそっと手にとり、ゆっくりと封を開けた。

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