愛されることに 慣れていなくて
「わかりました。では、貴方様がご実家に帰っていらっしゃる間は、ありがたく住ませわてもらいます。なので、申し訳ありませんが、家賃は日割りでお願いします」

「わかった。家賃の件は検討する」

「ありがとうございます。よろしくお願いします」と深く頭を下げた。

「じゃあ行こうか」

「え?どこへ?」

「荷物を取りに行く。必要なもの、何も持って来なかっただろ」

「あ、はい」


彼は再度私を後部座席に乗せ、アパートまで車を走らせた。
アパートへ到着すると、玄関横にはまだ真太郎の荷物が残されていた。

「俺はここで待っている」

御曹司は玄関の横の荷物が置いてある方とは逆の壁に寄りかかり、腕を組んだ。

御曹司をいつまでも待たせるわけにはいかない。私はとりあえず、貴重品、着替え、仕事で必要なものだけをバッグに詰め込んだ。

「お待たせいたしました」

「早かったな」

「そ、そうですか?」

「荷物はそれだけか?」

「はい、一応」

彼は私の両手にぶら下がっている荷物をサッと奪い取り「行くぞ」と車まで戻って行った。
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