愛されることに 慣れていなくて
Chapter II

♡ 幼稚園教諭37才独身


「ななこせんせ〜 スーパーレンジャーレッドかいて〜」


母が亡くなってから、私が高校を卒業してまもなく、父も病気で亡くなってしまった。兄弟のいない私は、天涯孤独の身となったのだ。

幸い両親が残してくれた生命保険金で大学に行くことができた。そして今、私は37才。
童顔なのか、年齢より若く見られることがあるけれど、37才。
横浜市内の幼稚園で先生をしている。
結婚はしていない。したいのに出来ない。

私は男性を見る目がない。これまで3人と付き合った。

1人目、指輪を買い、婚約までしたにもかかわらず「お前を女として見れなくなった」その一言を残し去っていった。

2人目、結婚したらこんな家に住みたいとか、子供は何人欲しいとか話していた人。私の誕生日、スレンダー美人とのデート現場を目撃。跡をつけると二人で高級ホテルに入って行った。問い詰めたところ、結婚すると言った覚えはない。お前と付き合った記憶もない。と記憶から抹殺され、the end。

そして3人目、付き合い始めて一年、今同棲中だ。彼は職を転々とし、私のすねをかじっている。結婚の話すら出ない。けれど、私のことを必要だと言ってくれるので、転がり込んできたのを追い出せず、そのままズルズルと続いている。

私はいったい何をやっているのだろう…
このままではダメだ。それは痛いほど良くわかっているのに、頼られるとつい助けたくなってしまう。いつまでも都合の良い女から抜け出せないでいる。

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