愛されることに 慣れていなくて
俺は勤務年数が長い女性スタッフに声をかけた。ここはストレートに訊くとしよう。
「どうですか?支店長は」
「は、はい…」
歯切れが悪い。それもそうだろう、下手をすれば自分の立場が危うくなりかねないのだ。
「2名辞められたようですが、仕事の負担は重くなってはいませんか?」
彼女は躊躇いながらも答えてくれた。
「それは… かなり重くなりました。辞められた方は宅建士でしたし、その分、他の宅建士に負担が…」
「宅建士が退職したのなら、宅建士を採用したのではないですか?」
「いいえ、採用されたのは若い女性です」
「任せられる仕事も限られますし、それに…」
「それに?」
「これは私の思い過ごしかもしれませんが、支店長が独断で採用したんです。私たちは即戦力となる人材を望んでいたんですが、蓋を開けてみれば容姿重視といいますか、自分好みなんじゃないかなと……経験がないから君たちが育ててくれと言われました。でも、本人に全く学ぶ姿勢が見られないんです。どうしたものかと……私は今でも納得いっていません。辞めた人たちは常にお客様ファーストで、信頼も厚く、子育てをしながら頑張っていたのに、支店長と意見が合わず、ぶつかってしまった時から、延々と嫌味を言われたり、もうあれはパワハラの域だと思います。あ、そうだ!支店長と入社したばかりの社員ですが、時間差で外出して2時間ほど帰ってこないことがあるんです。今日も本部長が来られる前にその社員が出て行って、今支店長が出て行ったように」
「どうですか?支店長は」
「は、はい…」
歯切れが悪い。それもそうだろう、下手をすれば自分の立場が危うくなりかねないのだ。
「2名辞められたようですが、仕事の負担は重くなってはいませんか?」
彼女は躊躇いながらも答えてくれた。
「それは… かなり重くなりました。辞められた方は宅建士でしたし、その分、他の宅建士に負担が…」
「宅建士が退職したのなら、宅建士を採用したのではないですか?」
「いいえ、採用されたのは若い女性です」
「任せられる仕事も限られますし、それに…」
「それに?」
「これは私の思い過ごしかもしれませんが、支店長が独断で採用したんです。私たちは即戦力となる人材を望んでいたんですが、蓋を開けてみれば容姿重視といいますか、自分好みなんじゃないかなと……経験がないから君たちが育ててくれと言われました。でも、本人に全く学ぶ姿勢が見られないんです。どうしたものかと……私は今でも納得いっていません。辞めた人たちは常にお客様ファーストで、信頼も厚く、子育てをしながら頑張っていたのに、支店長と意見が合わず、ぶつかってしまった時から、延々と嫌味を言われたり、もうあれはパワハラの域だと思います。あ、そうだ!支店長と入社したばかりの社員ですが、時間差で外出して2時間ほど帰ってこないことがあるんです。今日も本部長が来られる前にその社員が出て行って、今支店長が出て行ったように」