愛されることに 慣れていなくて
ハッとして、飛び起きる。
私の身体には手触りの良いブランケットが掛けられていた。
壁際のカウンターに置いてある時計を見ると午前1時だった。

ダイニングテーブルの上に準備していたお好み焼きはなくなっていて、食器もキレイに洗ってある。

帰ってきたんだなと思っていると、浴室のドアが開く音が聞こえた。 
程なく彼がリビングに入ってきた瞬間、私は思わず視線を逸らした。

スウェットパンツに上半身裸、肩にタオルを掛けただけの姿が突然目の前に現れたからだ。

一瞬見ただけだったのに、細身の体型からは想像できない引き締まった腹斜筋が私の心拍数を跳ね上げた。

「すみません!」

目を逸らしたまま自分の部屋に移動する。
何故かカニ歩きになってしまった。
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