愛されることに 慣れていなくて

♡ 彼の素顔

鎌倉方面に向かって進んでいた車は、賑やかな道路を抜け、静かな道路へと入って行っく。
しばらく進むと隠れ家のようなお店が視界に入った。
彼は近くの駐車場に車を止めた。
車をバックさせる動作にまたドキドキしてしまった。

車を降り、彼の後ろをついて行く。
暖簾には『花』と書いてあった。
ガラガラとドアを開け「こんばんは」との彼の挨拶に続いて「隼人くんいらっしゃい、待ってたわよ」と女性の声が店の奥から聞こえた。

彼は私の背中に腕をまわし、中に入るようそっと背中を押した。
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