謎多き旦那様の嘘、または秘密

私の仕事がクリーニング屋ならば、そこから縁遠いものが旦那様の仕事に当たる。

訪問医のお姉さんと仲が良いところから、医療関係なのではと思っていた。夜勤とかで、夕方に出るのだと。

「僕の仕事は」

同じことを考えていたのか、旦那様を見上げた。

「ころしだ」

言われた言葉に、頭の中がクエスチョンマークでいっぱいになる。

コロシ。
殺し。

なにを?

「依頼を受けて、それなりの額を受け取って人を殺す。そうやって生きてきた。これからもそうして生きていく」

生き方。

私はどうやって生きてきたのだろう。
漸くそれに疑問を覚える。

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