謎多き旦那様の嘘、または秘密
どんな場所で生まれて、何で旦那様と出会って。
私は事故以前にどこへ行こうとしていたのか。
「そ……うなんですか、初めて知りました」
言葉を紬げば、旦那様は近くへと立った。
「初めて伝えた」
「え」
「君にはこの話をしたことがない」
じゃあ私は旦那様の職業を知らずに結婚したというのか。
かなり安易な。
それとも前の私はそういうことは気にならない性格だったのか。
「それから、君には嘘を三つ吐いている」
その言葉に狐面を見る。
嘘を、三つ。
私はずっと旦那様を正直な人だと思っていたけれど、違った。