この嘘に、ピリオドを
「す、好きだなんてそんなことないわ!動物学者として尊敬はしているけど、この気持ちはそういうのじゃないもの」

心春がそう言うと、アマンダは大袈裟に肩をすくめながら「やれやれ」と呆れたように言う。

「お互い鈍感なんだから」

「お互い?」

心春は聞き返したものの、アマンダは手を振ってキッチンから出て行く。心春は不思議に思いながら朝食作りを再開するのだった。

朝食の時間が終わると、みんなそれぞれ仕事が始まる。多くはこの島で保護されている動物たちのお世話だ。

「エルマー、ご飯だぞ〜」

ジョンがコツメカワウソのエルマーに切った魚を与えていく。その横で心春も同じくコツメカワウソのキャサリンに魚を食べさせる。うみゃうみゃと鳴きながら二頭はおいしそうに食べており、その様子を見ていると自然と頰が緩んでしまう。

「可愛いですね」

「ああ、まるで喋ってるみたいだ。言いたいことははっきりとわかるけどな!」
< 4 / 43 >

この作品をシェア

pagetop