この嘘に、ピリオドを
心春とジョンは笑い合い、再びカワウソ二頭を見つめる。動物たちの食事を与えるこの時間が心春は好きだ。元気にご飯を食べている動物たちを見ているとホッとする。そして、ジョンの優しい表情を見れることが嬉しいからだ。

「……この時間、好きだなぁ」

ポツリと心春が呟くと、カワウソを見ていたジョンが「ん?どうした?」と首を傾げる。その様子さえどこか可愛らしいと心春は思いながら、「何でもありません」と返す。

「ジョンさん、来月日本に行ってもいいですか?友人の結婚式に出席したくて」

「結婚式か……。行っておいで。心春はちっとも休まないから、有給が溜まってる。日本でのんびり過ごしてこい」

頭をまた撫でられ、心春は喜びを感じながら「ありがとうございます」と笑う。そんな心春の顔を見て、ジョンの頰も赤く染まっていった。

その様子を見ていたアマンダや他の助手たちは思う。早く二人が自分の抱いている感情に気付いてほしいと……。
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