この嘘に、ピリオドを
「ジョンさん、みんな、お土産たくさん買ってきますね!」

そう言い、心春はフェリーに乗って空港へと向かう。ジョンたちは姿が見えなくなるまで手を振ってくれた。

数十時間かけてアメリカから日本へと帰国し、事前にネットで購入しておいたパーティードレスを着て結婚式に参加する。ウェディングドレスを着た友人はとても美しく、夫となった男性と幸せそうに微笑み合っていた。

「結婚か……」

結婚式の帰り道、ホテルに向かいながら心春は呟く。友人の多くはもう結婚し、中には出産した人もいる。まだ独身の友人は「二十代には結婚したい!」と言っているが、心春には結婚したいという気持ちはあまりなかった。恋人すらいない。

「もしも、結婚するなら……」

ふと、頭にジョンの顔が浮かぶ。何故彼の顔が浮かぶとこれほど胸が高鳴るのだろうか。心春が不思議に思いながら胸元に触れると、車が止まる音がした。

「心春、久しぶりだな」
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