この嘘に、ピリオドを
その声に心春の足がピタリと止まる。振り返ると、そこには父と母が立っていた。
幼い頃から心春は両親のことが苦手だった。
父は警察官の中でもトップに近い存在で、母は警察関係者の娘であり、二人は政略結婚で結ばれた夫婦だ。
父の口癖は「お前は私の選んだ男と結婚するんだ」で、母は父の選んだ相手に相応しい女性になれるように心春に料理やたくさんの習い事をさせた。
学校は行きたくもない女子校へ通わされ、両親と顔を合わせれば言われることは成績や習い事のことばかりだった。
(この人たちは、私のこと政略結婚の駒としか見ていない)
愛されていないと自覚するのは遅くはなかった。それと同時に、この人たちの言いなりになってたまるかという思いが込み上げ、心春は「色んなものに触れてみたい」と両親を説得してイギリスへ留学した。
そこで生物学の外部講師として来ていた動物学者のジョンと出会い、彼の自由さや優しさに触れ、大学卒業後は彼の元で働くことを決めたのだ。
幼い頃から心春は両親のことが苦手だった。
父は警察官の中でもトップに近い存在で、母は警察関係者の娘であり、二人は政略結婚で結ばれた夫婦だ。
父の口癖は「お前は私の選んだ男と結婚するんだ」で、母は父の選んだ相手に相応しい女性になれるように心春に料理やたくさんの習い事をさせた。
学校は行きたくもない女子校へ通わされ、両親と顔を合わせれば言われることは成績や習い事のことばかりだった。
(この人たちは、私のこと政略結婚の駒としか見ていない)
愛されていないと自覚するのは遅くはなかった。それと同時に、この人たちの言いなりになってたまるかという思いが込み上げ、心春は「色んなものに触れてみたい」と両親を説得してイギリスへ留学した。
そこで生物学の外部講師として来ていた動物学者のジョンと出会い、彼の自由さや優しさに触れ、大学卒業後は彼の元で働くことを決めたのだ。