課長に恋するまで
水曜日。
朝、更衣室で制服に着替えてオフィスに行くと、鈴木さんが駆け寄って来た。
「一瀬ちゃん、ちょっとこっち」
鈴木さんに腕を掴まれて、資料室まで連れて行かれた。
資料室は誰もいない。
「どうだった?」
鈴木さんに聞かれる。
「それが、その……」
ゆかりに会えなかった事を話した。
鈴木さんがなぜかほっとしたような顔をした。
「良かった。一瀬ちゃんが無事で。あたし昨日、一瀬ちゃんがホステスと取っ組み合いのケンしてる夢見ちゃって心配だったの。本当に良かった」
取っ組み合いのケンカって言葉に笑ってしまう。
「そんな事しませんよ」
「だよね。ドラマとかの見過ぎかな」
鈴木さんが明るい声を立てて笑った。
「一瀬ちゃん、いろいろごめんね。もういいからね」
「いえ、今夜も行ってみます。いい方法を思いついたんです」
「いい方法?」
「古典的な手ですけど、待ち伏せしてみようかと思いまして。結構ホステスさん、お客さんの見送りでビルの外まで出て来てたんで。開店から閉店時間まで張ってれば出てくるんじゃないかと思って」
昨日、帰宅してから思いついた事だった。
「一瀬ちゃん、大変だよ。そこまでしなくていいから。一瀬ちゃんにそこまで面倒な事させられないよ」
鈴木さんが眉尻を下げて、すまなそうな、心配そうな表情を浮かべた。
朝、更衣室で制服に着替えてオフィスに行くと、鈴木さんが駆け寄って来た。
「一瀬ちゃん、ちょっとこっち」
鈴木さんに腕を掴まれて、資料室まで連れて行かれた。
資料室は誰もいない。
「どうだった?」
鈴木さんに聞かれる。
「それが、その……」
ゆかりに会えなかった事を話した。
鈴木さんがなぜかほっとしたような顔をした。
「良かった。一瀬ちゃんが無事で。あたし昨日、一瀬ちゃんがホステスと取っ組み合いのケンしてる夢見ちゃって心配だったの。本当に良かった」
取っ組み合いのケンカって言葉に笑ってしまう。
「そんな事しませんよ」
「だよね。ドラマとかの見過ぎかな」
鈴木さんが明るい声を立てて笑った。
「一瀬ちゃん、いろいろごめんね。もういいからね」
「いえ、今夜も行ってみます。いい方法を思いついたんです」
「いい方法?」
「古典的な手ですけど、待ち伏せしてみようかと思いまして。結構ホステスさん、お客さんの見送りでビルの外まで出て来てたんで。開店から閉店時間まで張ってれば出てくるんじゃないかと思って」
昨日、帰宅してから思いついた事だった。
「一瀬ちゃん、大変だよ。そこまでしなくていいから。一瀬ちゃんにそこまで面倒な事させられないよ」
鈴木さんが眉尻を下げて、すまなそうな、心配そうな表情を浮かべた。