課長に恋するまで
「お客様として以上に好きなの。だから忠告しとく。上村さんを好きになると苦しくなるわよ。上村さん、奥さんの事が大好きだから」
にこやかだったゆかりさんが厳しい表情を向けて来た。
「あの人、全然こっちを見てくれないの。酔うと奥さんの話ばっかりで」
同じような事をこの間、鈴木さんからも聞いた。
ゆかりさんの言ってる事は多分、ウソじゃない。
「辛い恋よ」
ゆかりさんの言葉が胸に突き刺さる。
コーヒーカップの取っ手を掴む手が震えた。
「美月ちゃん、あの人を好きになってはダメよ」
ゆかりさんが心配そうに眉尻を下げた。
「な、何言ってるんですか。課長を好きになる訳ないじゃないですか。課長は結婚してるんですよ。年だって違いすぎます。私は上司として課長を尊敬しているだけです」
課長を好きじゃない。
恋なんかじゃない。
ただの憧れ……にしなきゃいけない。
課長は結婚しているから。愛妻家の課長は私の事なんて何とも思っていないから。
にこやかだったゆかりさんが厳しい表情を向けて来た。
「あの人、全然こっちを見てくれないの。酔うと奥さんの話ばっかりで」
同じような事をこの間、鈴木さんからも聞いた。
ゆかりさんの言ってる事は多分、ウソじゃない。
「辛い恋よ」
ゆかりさんの言葉が胸に突き刺さる。
コーヒーカップの取っ手を掴む手が震えた。
「美月ちゃん、あの人を好きになってはダメよ」
ゆかりさんが心配そうに眉尻を下げた。
「な、何言ってるんですか。課長を好きになる訳ないじゃないですか。課長は結婚してるんですよ。年だって違いすぎます。私は上司として課長を尊敬しているだけです」
課長を好きじゃない。
恋なんかじゃない。
ただの憧れ……にしなきゃいけない。
課長は結婚しているから。愛妻家の課長は私の事なんて何とも思っていないから。