愛のかたち
「野上さん、出来ました」

 彩華が声を掛けると、野上は視線をパソコンから彩華に移動させ、にんまりした。
 野上がキッチンにやって来ると、彩華はハンバーグを盛り付けながら「ご飯とスープはお好きなだけどうぞ」と声を掛けた。

「いただきます」

 野上は昨日と同じように、礼儀正しく手を合わせてから、大きめに切ったハンバーグを口に運んだ。

「やばっ、旨すぎる!」

 目を見張り片手で口元を押さえて、野上は大袈裟過ぎる程のリアクションを見せた。

「良かったです」

 彩華は満面に笑みを広げた。
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