甘く、溶ける、君に。






「なんかまた噂になってんね、遥乃」


「先輩のとこまで伝わってるんですか」



"噂"、私に対してそれは絶えないものだけど今だと十中八九千輝くんとのことだろう。


噂っていうのは広がるのが異常に早い。


放課後。約束通り神崎先輩の家にやってきた。今日も両親が帰ってこないらしい。


くつろいでていいよ、という言葉に甘えてソファーに座っていた私に投げかけられたその言葉。


特に部屋着に着替えず制服のまま私の隣に座る先輩は相変わらずかっこよくて、相変わらずベージュの髪が太陽の光でキラキラして見える。


距離を空けたりせずピッタリくっついてくる先輩を見上げる。もう一度、先輩の口が動く。



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