甘く、溶ける、君に。



「……軽くなら、今からでも作れるから……」



言ってから気づく。言おうと思ってなかったこと。


勝手に口が動いたの。

言うつもりなかった。


わかってるよ、だって千輝くんも男の子なんだよ。今ここで入れちゃいけないってわかってるのに。


わかってる、全部わかってる。
けど、きっとどうしたって私は、千輝くんを拒むことなんてできない。



意思が弱い、そんな次元の話ではない。


千輝くん相手だと考えも何も、全部吹っ飛ぶ気がする。
考えても全部無駄で、理性なんか働かなくて、勝手に動いてしまう。



「入って、いいよ」



何されても知らない。

自分が悪い、戻れなくなったって知らない。



どこまでも私は弱くて、甘い。






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