甘く、溶ける、君に。


「怒ってるの?遥乃」


「……怒ってる、千輝くんのせい」


「俺のせい?なんで、」


「私の決意、すぐ壊すから」



ばか。理不尽でしかない、千輝くんへの怒り。
100%私が悪いのに、千輝くんに八つ当たりしようとしてる。とことん私は最低なヤツ。




「決意って何? ……俺と幼なじみでいること?」




千輝くんには背を向けた状態。それはどんな顔で言っているの?


核心を突かれてピクリと反応してしまう。こんなんじゃ、肯定してるのと同じだ。


聡い彼にはきっと何もかもお見通しで、私の考えてることなんて全部バレていそう。



もしバレてるなら、ここから出ていってほしい。

だけどきっと私の本心までバレているから出ていくはずなくて。



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