だって、恋したいもん!

第九話  何も知らない







その日の夜、

お風呂に入ってても明日が待ち遠しくて仕方がなかった。

明日は金曜だから5限で終わり。

彼は軽音の練習が無い時はどうしてるんだろう?



義雄「渡邉さん、よかったら帰りマックでも寄ってかない?」

なんて誘われたりしちゃって!♪

どうしょっ♪



それとも…

義雄「よかったらうち来てCD聞いてかない?」

え?

いきなり彼の部屋?♪

やだっ♪

二人っきりで…

えーー!!

もしかして、もしかして…



キス………………


やだぁーん♪♪♪


あれ?

でも彼って家はどこなんだろう?

中学はどこだったんだろう?

兄弟は?

バイトとかしてないのかな?


え?

彼女とか…?


え?

え??

え???


理佐「私、彼のこと何も知らなーい!!!」

母「ちょっと理佐ー!!誰と喋ってんのー?」

あ、お母さん…

理佐「何でもなーい!!」



やだ……


ブクブクブク………








第十話へつづく…











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