だって、恋したいもん!
第百七話 もうなんでもいぃ
びっくりして振り向くと由依と美波が座っていた。
理佐「え〝ーーー!!!」
理佐「いつから居たのぉー!!」
由依「あー……えっとねぇ~……」
美波「あーよかったぁ、一人で行くのもなぁーて考えてたんだ……」
と、美波が彼のセリフを真似て言った。
理佐「えーー!!一番最初じゃん!!?」
由依「てか、あんたたちが後から来たんだよ」
理佐「え、うそ……」
美波「もぉ~二人の世界に入って全然気づかないんじゃん!」
理佐「マジ…? 全部見てたの…?」
由依「ほっぺたにケチャップついてるよ」
美波「あ、ありがとう」
と、先程の二人の様子も真似された。
理佐「えー!やだぁー!!」
由依「あんたらホントは付き合ってんでしょ!?」
美波「見てるほうが恥ずかしかったよ」
理佐「えーん…もぉー言ってよぉー」
義雄「お待たせー……あれ?小林さんに、小池も…来てたの?」
由依「はぁ~ぃ」
美波「はぁ~ぃ」
義雄「あ、そぉなの?」
美波「こっちおいでよ、一緒に食べよっ♪」
と、言って美波が由依の横へ移動して手招きした。
義雄「あ、じゃあそっち行こうか?」
と、彼はトレーを持ってくれて移動した。
私も移動して彼の横に座ったが恥ずかしくて二人の顔を見れずにうつむいていた。
義雄「あれ、渡邉さんどうしたの?耳赤いよ?」
義雄「暑い……かな?」
由依「熱いのはこっちですよ!」
義雄「え?どう言うこと……?」
理佐「いいの、もう……大丈夫だから…」
義雄「でもホント赤いよ?熱とかあるんじゃ…」
と、彼が私の熱を測ろうとおでこに手をあてようとしたがとっさに私は飛び避け…
理佐「大丈夫!ホント大丈夫だから…」
と、彼のことを両手で遮り離れた。
美波「ねぇねぇ、二人でデートなの?」
義雄「え……?」
理佐「違っ!!楽器屋で会ったの!!」
由依「へぇ~…で、そこからデートなんだ♪」
理佐「いや、だからぁ~…」
義雄「オレがマック食べたい、て誘ったんだよ」
美波「ほらっ!デートじゃん!!」
義雄「あ、そっか!♪デートだって♪」
理佐「もうダメだ!なんでもいぃ……」
と、私はうなだれた…
第百八話へつづく…